御先

みさき

御先

御先の別名

  • 山ミサキ
  • 川ミサキ
  • ハカゼ
  • オサキ

御先の御神徳

御先の伝承地

  • 熊野地方
  • 関東地方
  • 中国地方
  • 四国地方
  • ※地方によって「ミサキ」の指すものが違う場合がある。

御先の継続

  • 不明

御先の鎮座

御先の解説

みさき

御先 御先

動物の姿で現れる神様のお使い。突然襲ってくる体調不良。7
人の集団亡霊。これらはぜんぶ「ミサキ」と言います。
霊的存在の総称「ミサキ」を詳しく紹介します。

霊的存在の総称 ミサキ神

同じ名前を持ちつつも、いくつものものを指すのがこの「ミサキ神」です。
神霊、神の眷属、あるいは亡霊や死霊――というように、様々な霊的存在を指します。
中には「これもミサキ?」というものもあります。いくつか代表的なものを挙げてみましょう。

ミサキ① 小規模の神霊、神使

神の降臨の際の先駆け神や小規模の神霊を「ミサキ」と言う場合があります。だいたいは動物の姿をしているのが特徴的。予兆や使いのような役割を果たす場合も多いです。
代表的なものに「八咫烏」や「稲荷神の狐」が挙げられます。

八咫烏は日本神話の中に登場する足が三本ある大きなカラスのことです。
神武天皇の東遷の際、熊野から大和まで案内した熊野権現の使いで、太陽の化身とも言われるものです。貴人を先導する神霊としての代表的なものとして挙げられます。

もともと神聖視されていた狐は、食物を食らうネズミを退治することや、尾が稲穂に似ていることから、稲荷神の眷属、使いとみなされるようになりました。この稲荷神の眷属としての狐もまた、位の低い神霊としてのミサキ神として挙げられます。

ミサキ② 憑き物、人の死霊・悪霊・怨霊

不慮の事故などのせいで祀られることのなかった人の霊をミサキと言う場合があります。
現れる場所によっては「山ミサキ」や「川ミサキ」と言う場合もあります。
だいたいは目に見えるものではなく、人に憑りついたり祟ったりするものです。原因が分からない突然の体調不良はこのミサキが原因だと考える地域もあり「ミサキ風にあたった」などと表現する場合も。

ミサキ③ 7人ミサキ

この中に「7人ミサキ」という7人の怨霊が集団を作り、人を祟るものがあります。中国地方、四国地方、その他海や川の近くで多く見られるものです。
その中でも有名なのが、安土桃山時代の7人ミサキです。
土佐国(高知)、戦国武将である吉良親実という人物が、長宗我部元親の怒りを受けて切腹を命じられました。その際、親実の7人の家臣たちも殉死しました。
それからしばらくすると墓場で怪異が頻発し、その原因は親実たち7人の怨霊(実際は8人)だと恐れられました。この7人の怨霊は7人ミサキと呼ばれ、元親は吉良神社を立てて祀ったようです。

他にも狂暴な7人の山伏(広島)、海に捨てられた7人の女遍路たちなど様々な霊の集団があると言われています。同時に7人が死ぬと7人ミサキになる場合が多いようです。
海での事故が原因で死んだ者の霊が7人ミサキになることもあり、この場合では船を動かなくしたり沈めてしまいます。
このような7人ミサキに憑かれたら、飯を炊いた後の灰を船の後方から落とすと追い払えると言います。

だいたいの7人ミサキは、祟りにより1人死んでしまうと、その新しい死霊が7人のうちに加わり、元いた集団のうちの1人の霊は成仏すると言われています。これ以上増えたり減ったりすることはなく、常に7人なのが特徴的です。

文章担当向日葵塚ひなた(元メンバー)

参考資料

  • 古事記
  • 神威怪異奇談
  • 土陽陰見奇談

挿絵担当こなゆき(元メンバー)

参考資料

  • 古事記

挿絵解説

神の使いとしてのミサキとして文中にも述べられている狐とヤタガラス、憑き物としてのミサキとして7つの人影(=七人ミサキ)を描きました。

御先に関連する神様

みさき

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