古事記・日本書紀の神様

古事記・日本書紀の神様

久々能智神

久々能智神

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

kukunochi
【別名】

久々能遅神、句々廼馳神、久々智神

椙乃久久能智神、木祖神<きのおやがみ>

※『クグノチ』『ククヌチ』と読む場合もあります。

【ご神徳】

樹木の神、山林業の神、紙業・鍛冶の神

建築の神(豊受姫と共に『屋船神』として祀られています)

【継続】
伊邪那岐(父)、伊邪那美(母)

【鎮座】

公智神社(兵庫県)、杉神社(鳥取県)、樽前山神社(北海道)など

【解説】

『古事記』では、伊邪那岐、伊邪那美二神による国生みの後に生まれた神様です。

『日本書紀』では、海、川、山が生まれたあとに誕生したといわれています。

ここでは、樹木をつかさどる男神『久々能智神』について、詳しくご紹介致します。

木を司る神

久々能智神は、木の神様です。山や、森にはじまり、身近なところでは、通りの並木など、ありとあらゆる木々を、この神様は支配しています。

彼は、豊受姫(とようけびめ)とともに屋船神と称され、現在でも上棟祭、新宅祭などの祭神のひとつとして祀られています。

記紀神話の久々能智神

『古事記』、『日本書記』ともに久々能智神の記述はありますが、少し違いがあります。その違いについて解説致します。

『古事記』では、伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)二神の神生みで、12番目に誕生した神様となります。彼の前に生まれた神様が、海の神様:大綿津見神(おおわたつみのかみ)、風の神様:志那都比古神(しなつひこのかみ)で、後に生まれた神様が、山の神様:大山津見神(おおやまつみのかみ)、野の神様:野椎神(のづちのかみ)です。このとき生まれた神々は、自然神としての神格を持っています。

『日本書紀』では、伊邪那美(いざなみ)が、海、川、山を生んだあとに、句々廼馳(日本書記の表記ではこちら)が誕生しました。

名前の由来

『ククノチ』という奇妙な響きにも理由があります。

名前の由来である『クク』は木々や茎の意味をもち、草木の立ちのびる状態をあらわしています。『チ』は神源や精霊の意味をもち、また、男性の美称をあらわしています。そのため、久々能智神は男神ということになります。

【挿絵解説】
小さな所からも力強く芽生えるイメージで、生命力溢れる少年の姿で描きました。
様々な職人にも関わりのある神様なので服も職人半纏をベースにしています。
【参考資料】
(文章参考):日本書記、古事記

(挿絵参考) 日本書紀、古事記