天之尾羽張

あめのおはばり・あまのおはばり

天之尾羽張

天之尾羽張の別名

  • 天尾羽張命
  • 伊都之尾羽張神
  • 稜威雄走神

天之尾羽張の御神徳

天之尾羽張の伝承地

  • 特になし

天之尾羽張の継続

  • 子・御雷之男神

天之尾羽張の鎮座

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天之尾羽張の解説

あめのおはばり・あまのおはばり

天之尾羽張 天之尾羽張

イザナギ愛用の剣の神霊「天之尾羽張(あめのおはばり)」。建御雷之男神(たけみかづちのかみ)の父だとも言われています。

イザナギ愛用の剣の神靈「天之尾羽張」

イザナギとイザナミは日本の国々を作っていくにあたり、島々を生み出し、たくさんの神様を生み出しました。
非常に順調にすすんでいたのですが、火の神様・加具土命を産んだ時、イザナミは女陰に大やけどを負います。
結果として、この火傷のせいでイザナミは死んでしまい黄泉の国へと行ってしまいました。

イザナギは悲しみのあまり、十拳剱(とつかのつるぎ)を振りかざし、加具土命の首を落とします。
十拳剱(とつかのつるぎ)とは(※一拳(ひとつか)は約10㎝)、立派な長剣という意味です。
この剣の名前が天之尾羽張(あめのをはばり)で、またの名を伊都之尾羽張(いつのをはばり)と言います。

加具土命の首を斬った時に多くの神々が生まれています。

<この剣に基づいて生まれた神>
石析神(いわさくのかみ)・根析神(ねさくのかみ)・石筒之男神(いわつつのおのかみ)・甕速日神(みかはやひのかみ)・樋速日神(ひはやひのかみ)・建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)・闇淤加美神(くらおかみのかみ)・闇御津羽神(くらみつはのかみ)

<斬られた加具土命の身体の一部から生まれた神>
正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ)・淤縢山津見神(おどやまつみのかみ)・奥山津見神(おくやまつみのかみ)・闇山津見神(くらやまつみのかみ)・志藝山津見神(しぎやまつみのかみ)・羽山津見神(はやまつみのかみ)・原山津見神(はらやまつみのかみ)・戸山津見神(とやまつみのかみ)

武神・ 建御雷之男神 を葦原中つ国へ派遣

葦原中つ国平定のためにどの神を派遣するかを天照大御神が思案している場面で、思金神が提案したのが「天之尾羽張か、その子の建御雷之男神 (たけみかづちのかみ) 」でした。
(ここで、天之尾羽張は「伊都之尾羽張神(いつのをはばりのかみ)」という名前でも表現されています)

続けて「天之尾羽張神は天の安の河の水を完全にせき止めて、道をふさぎ占領しているので中つ国には行けないだろう」と思金神は言います。
天迦久神を聞きに行かせると、やはり「自分は行けないので、自分の子の建御雷之男神を行かせて下さい」と天之尾羽張神は言いました。

この建御雷之男神は武神であり、何度も失敗していた中つ国平定の交渉に初めて成功します。建御雷之男神は現在は、茨城県の鹿島神宮や全国にある鹿島神社の祭神となっています。

天之尾羽張 と 建御雷之男神の関係

ここまでは古事記をベースにお話しており、 建御雷之男神 (たけみかづちのかみ)は、天之尾羽張神 の子だという位置づけになっています。

日本書紀で見てみると少し違い、武甕槌神(たけみかづちのかみ)は、稜威雄走神(いつのおはしりのかみ)の四世の孫で、
稜威雄走神→甕速日神→熯速日命→武甕槌神 という系図が書かれています。

※ 天之尾羽張(あめのをはばり)=伊都之尾羽張(いつのをはばり)=稜威雄走神(いつのおはしりのかみ)

と、名前が変わるのがややこしいですが、天之尾羽張神(古事記)と稜威雄走神(日本書紀) は同一神です。

直接の子供なのか、ひ孫なのかという違いはありますが、 天之尾羽張神と 武甕槌神 は、血縁関係にあるということです。

天之尾羽張も 建御雷之男神 も剣の神霊です。

名刀であることを示す名前

・「尾羽張」=「尾刃張」・・・鋒の両方の刃が張り出した(切先が幅広くなった)剣の意味。鋭利でよく斬れる名刀。
・「伊都」=「稜威」(いつ)・・・」霊威が盛んである、強大な神の力という意味
・「尾」=「雄」・・・雄々しいこと
・「羽」=「刃」、「張(はり)」・・・その刃が張っている意味

イザナギの愛用している剣なので、非常に大きな霊力を持った、よく斬れる剣であることが神名から見て取れる。

文章担当森田明子

参考資料

  • 古事記
  • 日本書紀
  • 古事記全注釈

挿絵担当異界絵師 緋呂(いかいえし ひろ)

参考資料

  • 古事記

挿絵解説

妻を失った嘆きのイザナギですが、子であるカグツチを斬り捨てたところから、より多くの子が生まれたことに気づいたでしょうか。

天之尾羽張に関連する神様

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